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執筆者の写真吹田商店

えりも町緑化事業

こんにちは。吹田商店です。

いきなりですが、みなさんはえりも町という町をご存じでしょうか?

昭和生まれの方は森進一さんの歌で襟裳岬という歌があるのでご存知の方は多いと思いますが平成以降に生まれた方はあまり聞きなれた地名ではないかと思います。

私たちは先日日高昆布視察に行ってまいりましたが、日高昆布は日高地方で採れる昆布であり、その産地の一つとして有名なのがえりも町です。

えりも町は北海道南部に位置し、北海道の中でも特に夏の気温が低い地域のひとつです。

昆布は水温が低いと大きく成長するためえりも町は昆布の成育にはもってこいの気候なのです。

視察の際にも天然の立派な昆布たちがたくさん成育しておりました。

※動画にその様子がありますのでぜひご覧ください😎


昆布視察を終えた後、船に乗せてくれた地元の漁師の藤田氏がある話をしてくれました。

現在でこそえりも町では昆布が当然のように繁茂しているが、約半世紀以上前は「えりも砂漠」と呼ばれるほど山が荒廃し、昆布が獲れなくなってしまった過去があったんだと。


明治から昭和にかけて、燃料確保のための伐採や、牛・馬・羊の放牧地開拓によって、森が急速に失われえりもは砂漠と化してしまったそう。その砂漠化は風の強いえりも町では漁業に大きな影響をもたらしました。強風で山から降り注ぐ土砂で水が濁り、海底の岩に根を張る昆布は、砂が降り積もった状態ではしっかりと根を下ろすことができず、満足に光合成もできないため、生育できなくなってしまいました。

昆布が採れなくなってしまうと漁師たちは生活ができなくなってしまいます。


そこでえりも町は国と協力して昭和28年に緑化事業をスタートさせ、紆余曲折ありながらも昭和45年に約17年かけて緑化に成功しました。

藤田氏は「先人たちのお陰で私たちは今昆布漁ができている。本当に感謝している。そしてこの話は風化させてはいけないし、私たちが次の世代に語り継がなければならない。」と語っていました。


この話を知ったみなさんも漁師さんたちの長年の努力のお陰でダシを取り、食べることができているのだと思いながら日高昆布を使ってみてください。そうするとより一層美味しく感じることができるかもしれません😃

そして、ぜひえりも町に足を運んでみてください✨





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